1963年からJPCA(日本郵便チェス協会)を支えていた早川JPCA会長が2005年11月7日に亡くなられました。
JPCAの会員は、通信チェスの火を絶やさずにいたいという思いの有志が、運営チームを構成し、2006年4月1日、JPCAの後継としてJCCA(日本通信チェス協会)が発足しました。JCCAは、運営チーム7名、会員数は、54名で始まりました。
2006年は、新しい国内トーナメントとして早川故会長を記念した早川記念杯、梯子段戦を始めました。メールマガジンを発行しました。また、運営面では、ジュニア会員制、クーポン相当のデポジット制、チェスクリニックも開始しました。会誌も2ヶ月発行で進めていました。第30期郵便戦決勝を実施し、2006年は過ぎていきました。
2007年は、携帯電話向けメールマガジンと携帯電話向けWebサイトを新設し、第1期Web戦決勝を開始しました。第30期郵便チェス日本チャンピオンは、富澤尊儀氏に決定しました。
2008年は、メールマガジンの記事から小冊子を発行しました。運営面では、レイテイングルールの見直しと年間最多対局賞を新設しました。会員数は、平均54名で推移していました。3つの通信手段に対応したTDは、入れ替わっていました。第1期Webチェス日本チャンピオンは、大竹栄氏、早川悟氏に決定しました。
2009年は、公式サイトが、2度移転し、最終的に無料サイト広告付きでの運営からレンタルサーバーを借りた運用に移りました。今のJCCAサイトです。ICCFのルールに合わせて、未整備だった電子メール戦とWeb戦のJCCAルール改定が始まりました。トーナメントオフィスが交代し、運営面ではメールマガジンの印刷版の配布が始まりました。第31期郵便チェス日本チャンピオンは、富澤尊儀氏に決定しました。
2010年は、運営面では、会誌の編集が14号から変わり、発行頻度が間延びしていた会誌を年4回の運営体制に整えました。また、特例会員制の新設と仮レイティングのルールが見直されました。
2011年は、運営面では、ICCFの会費見直しの対応と、合わせて2009年から整備していたJCCAルール見直しの結果の公表が行われました。初の他国との友好試合がオランダと始まりました。以降友好試合は、毎年何らかの形でいろいろな国に声を掛けられ行っています。会員数は、引き続き平均54名で推移していました。第32期郵便チェス日本チャンピオンは、内倉宣夫氏に決定しました。第3期Eメールチェス日本チャンピオンは、早川悟氏に決定しました。第2期Webチェス日本チャンピオンは、早川悟氏に決定しました。
2012年は、公式サイトのリニューアルを行い、投稿しやすいサイトに変更しました。新規トーナメントとして、レイティング1200以下の会員向けの若駒戦を開設しました。また、仮レイティングのルールを見直しました。
2013年は、事務局の交代が行われ、会員の種類と年会費のルールの見直しが行われました。また、一般会員が「制約の範囲で限定したトーナメントを企画する権利」も追加されました。第33期郵便チェス日本チャンピオンは、富澤尊儀氏に決定しました。
2014年は、各国との友好試合が多く、アメリカ、イタリア、ヴェネゼエラと対局しています。第3 期ウェブチェス日本チャンピオンLoren R.Schmidt 氏に決定しました。
2015年は、各国との友好試合では、ペルー、スウェーデン、オランダと対局しています。第34期郵便チェス日本チャンピオンは、富澤尊儀氏に決定しました。
2016年は、各国との友好試合では、デンマーク、オーストラリアと対局しています。第4 期ウェブチェス日本チャンピオンLoren R.Schmidt 氏に決定しました。
2017年は、各国との友好試合では、アメリカと対局しています。第35期郵便チェス日本チャンピオンは、富澤尊儀氏に決定しました。2016年のICCFのルールと整合したルールをこの年より適用しました。
2018年は、14期アジア・アフリカ地域チャンピオンにLoren R. Scmidt氏がなりました。第5期Webチェス日本チャンピオンは、Loren R. Scmidt氏と齋藤淳士氏に決定しました。各国との友好試合では、インドと対局しています。年会費無料であるがセルフサポートのトライアル会員制度を新設しました。
2019年は、第36期郵便チェス日本チャンピオンは、内倉宣夫氏に決定しました。各国との友好試合では、スウェーデンVSアジアアフリカオーストラリアとブラジルVSブラジル以外の国で対局しています。
2020年は、各国との友好試合では、ドイツと対局しています。非会員もトライアル会員として参加可能な国内トーナメントとしてJCCAオープンを新設しました。JCCAオープン2020から年に1回実施します。
2021年は、各国との友好試合では、アメリカと対局しています。
2022年は、第37期郵便チェス日本チャンピオンは、富澤尊儀氏と齋藤淳士氏に決定しました。
第7期Webチェス日本チャンピオンは、Loren R. Scmidt氏と藤田貞行氏に決定しました。
Loren R. Scmidt氏がIMを獲得しました。
2023年は、Web戦の2名対局でレイティング対象外2Game Matchとレイティング対象外FreeMatch(ChessとChess960)を新設しました。国内戦ではChess960を楽しむ機会を増やしました。第38期郵便チェス日本チャンピオンは、内倉宣夫氏に決定しました。各国との友好試合では、WalesとEnglandと対局しています。23rd Corresspondence Chess Olympiad予選に日本チームとして参加しました。
国際戦のDirect Entryトーナメントに参加可能となりました。
2024年は、第7期Webチェス日本チャンピオンは、Loren R. Scmidt氏と内倉宣夫氏と藤田貞行氏に決定しました。内倉宣夫氏がIMを獲得しました。
まとめ。
通信チェスチャンピオンを決める決勝は、郵便戦で、第30期から第38期、Web戦で第1期から第9期が決勝で行われています。会員数は、年々入退会がある中で平均40名前後で推移しています。
運営ルールは環境の変化に応じて見直しを進めており、ICCF国際ルールに出来る限り沿うように改訂を進めています。
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