JCCA通信競技規則(サーバー対局)(2017.01.01)(2017.01.01施行)

1.競技方法と運営

a. この規則または他のICCF規則の中で違った形で定義されている場合を除いて、試合はLaws of Chess (FIDE)の規則に従って行われることとする。
b. トーナメントディレクターは競技大会の運営と試合の進捗に責任がある人として任命される。
※トーナメント・オフィスは、トーナメント全体の開始、終了、運用規則を管理し、トーナメントディレクターを任命します。
※試合がトーナメントをかなり遅らせている場合、トーナメントディレクタが電子メールまたはFAXでの伝達手段の変更を該当の試合で要求する場合があります。
c. TEAM…: 各チームは、トーナメントディレクターと競技者のために連絡を支援するチームキャプテンを持つ。
※チームキャプテンが不在となった場合は、競技者は、直接トーナメントディレクターに連絡します。
d. TEAM…: プレーヤーの間の誤解がある場合、チームキャプテンは、それをトーナメントディレクターに連絡するに問題を解決しようとするべきである。
e. Web対局はICCFのWebサーバーを利用する。
f. Web対局では、ゲームが正常に進行し通常の終わり方をしたときは、ゲーム結果は自動的にサーバーに記録され、システムによりトーナメント・ディレクターに通知される。その他のいかなる場合でも、競技者はトーナメント・ディレクターに申し立て又は連絡を行い、ゲームに関する問題の解決を図る責任がある。
※責任というよりも、主体的に実施するということを意味します。
※※通常の終わり方とは、メイトやリザイン、ドローの合意などで終わることを言います。
f. TEAM…: Web対局では、ゲームが正常に進行し通常の終わり方をしたときは、ゲーム結果は自動的にサーバーに記録され、システムによりトーナメント・ディレクターに通知される。競技者の主張は、競技者によりサーバーに登録され、自動的にサーバーによって評価されるか、人による評価のためにトーナメント・ディレクターに送付される。その他のいかなる場合でも、チームキャプテンはトーナメントディレクターと連絡を行い、主張の対応やゲームに関する問題の解決を図る責任がある。
g. Web対局の規則は、トーナメントの告知や開始時の注意事項で変更されない場合は、ICCFサーバーで実施される場合に適用される。

2) メッセージの伝達
a. すべての指し手は、ICCFのサーバーを経由して、伝達する。
b. ICCFサーバーは、電子メールで相手に指し手や関連情報を与える。
c. プレイヤーは、ICCFサーバー上の情報を元にゲームの進行や時間を監視する責任がある。
d. ICCF サーバーはプレーヤーが1試合当たり1つの引き分けを相手に申し入れすることを可能とする。この規則の唯一の例外は、最初に引き分けを申し入れたプレーヤーに対して相手が、拒否した後の引き分け申し出をするか場合である。 その場合に、最初に引き分けを申し入れたは別の引き分けを提出させることができる。但し、 この「1試合当たり一度だけ引き分け申し入れ」規則は3回同一盤面、6駒までのtablebaseによる主張、50手規則による主張、または審判判定関連した主張に結びついた引き分けの主張を含みません。

3) 伝達に障害があった場合
a. ICCFのWeb Serverは、プレイヤーが手を14日間又は28日間動かさない場合、それぞれ、電子メールにて自動的に催促する。最終の催促の電子メールは、35日間プレイヤーが手を動かさない場合、ICCFのWeb Serverより自動的に送付され、催促される。
b. 3.3.2プレイヤーは、35日間プレイヤーが手を動かさない場合、送付された催促日から5日以内にトーナメント・ディレクターと対局相手にゲームを継続するか報告する必要がある。手を動かさないプレイヤーは、手を40日間動かさない、又は、ゲーム継続の意思表示を示さない場合は、手を動かさないプレイヤーは負けとなる。

4) 予想手
a. 予想手は競技大会主催者の判断でオプションです。
※オプションである予想手を設定する場合は、トーナメントの規定に従い、分岐しない直線的な予想手のみ許容される。また、予想手のないトーナメントもある。国内試合は予想手ありとしています。

5) 記録と報告
a. ゲームについてのすべての伝達される情報と手の移動、日付の記録は、ICCFのサーバーシステムにトーナメントの終了まで保持される。また、必要に応じてトーナメント・ディレクターによって利用可能となる。
b.障害等のために防衛策として競技者は、移動、日数、サーバーからの通知の記録を保存しておく必要がある。またトーナメント・ディレクターの要求によってその記録を提出しなければならない。
※保存は、メールオプションを有効にして、送付されるメールを保存しておくことで対応することでよいでしょう。
c. トーナメント・ディレクターの問い合わせに応答しなかった競技者を、トーナメント・ディレクターはゲームを中途離脱したものとみなすことができる。
d. 住所又はEメール・アドレスの一時的ではない変更は競技者がICCFのサーバーシステムを利用して変更するものとする。※Personal Settingを利用します。
d. TEAM…: 住所または電子メールアドレスのみがトーナメントオフィス、チームキャプテン、およびトーナメントディレクターに明らかにされる。
e. ゲームに関して競技者間に意見の不一致が生じたときは直ちにトーナメント・ディレクターに通知しなければならない。

6) 持ち時間と罰則
a. 競技者は、持ち時間を10手ごとに50日の消費日数を与えられる。ただしトーナメント告示により異なる持ち時間が明示されたときはこの限りではない。
※国内試合は、10手ごとに30日の消費日数を与えられます。
b. 競技時間は、手がICCFのサーバーの受け入れられてから24時間を一日の単位で加算される。ただし、24時間未満に手を返信する場合は、日数に加算されない。1つの手のために20日を超える消費日数を使うならば、20日以降の数日の日数計算は二倍となる。 これは、23の暦日を消費日数として使ったプレーヤーは、26日を消費日数として使ったとみなされます。※26=20+2*3という計算。
未消費の日数は、先に繰り越すことができる。本人の休暇中は、本人の時間計算は停止します。
c. ICCFのサーバーの時刻は、サーバーで置かれた地域で定義された標準時を利用する。
d.持ち時間の日数を超過した競技者は、日数超過した試合が負けとなる。

7) 休暇。
a. 競技者は、暦年(1月1日~12月31日)に通算45日までの休暇を1回又は、数回取ることができる。※国内試合は暦年(1月1日~12月31日)に通算30日までの休暇を1回又は、数回取ることができる。b. 休暇を取る場合は、ICCFのサーバーシステムを経由し、対局相手全員とトーナメント・ディレクターに事前に通知しなければならない。休暇中は、サーバーシステムでの休暇申請者の手の移動はできません。※ICCFのサーバーシステムの休暇申請の機能を利用すると対局相手全員とトーナメント・ディレクターに通知されます。

8) 中途離脱、死[および交代]
a. 競技者が死亡した場合、トーナメント・ディレクターは、競技者の対局が終了していない全ゲームについて、裁定する。ただし、競技者が一つもゲームを終了していない場合は、ゲームを取り消しとする。
b. 競技者が中途離脱した場合、競技規則セクション8に従ってトーナメント・ディレクターは、競技者の対局が終了していない全ゲームについて、裁定する。
※競技規則セクション8の概要は以下と内容です。
認められない中途離脱の場合は、競技者の対局が終了していない全ゲームは、中途離脱した競技者の負けとなる。
認められる中途離脱の場合は、指し手の手番数が25手未満の場合は取り消し、25手以上であれば、勝ち、負け、引き分けを裁定することとなる。
認められる中途離脱は、
(a) 死亡。
(b) 病状が重篤であるか病気により衰弱し、短くとも3か月間は対局できないとき。
(c) 競技者の制御可能範囲外の状況により、短くとも3か月間は対局できないと
き(対戦争、国内紛争、自然災害、あるいは同様の状況)。
(d) 個人的事情により短くとも3か月間は対局できないとき。様々な事情が考えられるが申請時に詳細にわたる説明が必要である。
の4種類である。
a. TEAM…: 中途離脱または死の場合に、トーナメントディレクターは、2ケ月以内に対象プレイヤーの交代をチームキャプテンに要求する。
b. TEAM…: 補欠選手は、時間超過時点から始めることを要求される場合がある。
新しい累計日数計算の開始日はトーナメントディレクターにより、設定される。
c. TEAM…: どの補欠選手も交代可能でないならば、競技大会規則8.3中で規定されるものに従って、トーナメントディレクターは決める。
※国内試合は、トーナメントオフィスにより、大会の案内時に連絡します。
d. TEAM…: チームでは、中途離脱の場合にそのプレーヤーの試合の大体50%を代行し、1つのボードあたり1回の代行だけかもしれないけれども、死の場合、限界はありません。
e. TEAM…: 指し手が始まっていないのであれば、チームが代行に切り替え回数に限界はありません。撤退したプレーヤーはどのような停止または罰則も被らないこととする。
※停止とは期間限定での試合参加の停止などを意味します。

9) 裁定
定められたゲームの終了日までに、勝ち、負け、又は、ドローの結果が得られない場合または認められた中途離脱の場合、トーナメント・ディレクターは裁定をしなければならない。
※ゲームは、スタートの基準日より最長24か月をもって終了するものとする。
ただし、ゲームの終了日について、トーナメントの開始時までに別途規定がある場合は、24か月を最長として、規定を優先とする。また、裁定の申請及び、中途離脱が認められた場合は、トーナメント・ディレクターは、裁定の手続きを開始する。
ゲームの結果につき裁定の申請を受けたトーナメント・ディレクターは、裁定をする。
ただし、裁定の判断が困難な場合は、相当の裁定委員を加えることができる。
※認められる中途離脱は、
(a) 死亡。
(b) 病状が重篤であるか病気により衰弱し、短くとも3か月間は対局できないとき。
(c) 競技者の制御可能範囲外の状況により、短くとも3か月間は対局できないとき(対戦争、国内紛争、自然災害、あるいは同様の状況)。
(d) 個人的事情により短くとも3か月間は対局できないとき。様々な事情が考えられるが申請時に詳細にわたる説明が必要である。
の4種類である。

10) Tablebaseによる審判判定
a. ICCFは以下のtablebaseによって解決可能なポジションでの勝利/引き分け/損失の主張を有効とします。:
・最大の6駒のすべてのポジションを解決するConvekta Ltd.。
・ICCF Webserverシステムの上で利用可能保証されたtablebase
http://chessok.com/?page_id=361
b. tablebaseで50手ルールに代わり、勝ちが示す場合は、勝利は授与されます。

11) 決定と提訴
a.トーナメント・ディレクターは、競技者が、この規則に反したと認められる場合には、競技者に対して、適当な処分をすることができる。
b. この規則に定められていない事項については、国際通信チェス連盟(ICCF)の定めるところ(ルール、ガイドライン)により、また、国際通信チェス連盟(ICCF)に定めがない場合は、その慣習とするところに従い、トーナメント・ディレクターが決定する。
※慣習は、FIDE Laws of Chess の前文に述べられている指針などとします。
c. すべての競技者は、トーナメント・ディレクターの処置に異議がある場合、トーナメント・ディレクターまたはサーバーの決定を受け取ってから、14日以内に、これを裁定委員会に提訴することができる裁定委員会の決定が最終である。ICCFサーバーのメニューを利用することができる。
※国内試合の場合、JCCAの裁定委員会となります。ICCFのサーバーメニューを利用できません。提訴は、その理由を文書(はがきでも可)に記し、郵送又は電子メールにてトーナメント・オフィス経由で提出しないと有効になりません。
c. TEAM…: すべての競技者は、トーナメント・ディレクターの処置に異議がある場合、トーナメント・ディレクターまたはサーバーの決定を受け取ってから、14日以内に、これを裁定委員会に提訴することができる。裁定委員会の決定が最終である。ICCFサーバーのメニューを利用することができる。
※国内試合の場合、JCCAの裁定委員会となります。ICCFのサーバーメニューを利用できません。提訴は、その理由を文書(はがきでも可)に記し、郵送又は電子メールにてトーナメント・オフィス経由で提出しないと有効になりません。

(12.国内試合固有規則)
12.結果報告
トーナメントディレクターは、ICCFサーバーから送付される棋譜をJCCAのメーリングリストに試合終了後、速やかに転送するものとします。
※ICCF委託の場合は、プレイヤーが、ICCFサーバーから送付される棋譜をJCCAのメーリングリストに試合終了後速やかに転送するものとします。
トーナメントオフィスが、JCCAレイティングなどの修正情報を追加してレイティング算定の資料としてレイティング担当に報告します。