通信チェスのルール(競技規則)をご存知ですか。
JCCAのルール
国内の対局ルールは郵便対局のルールが基本となっています。
Eメール対局とウェブサーバー対局については、郵便対局との違いという形に簡記してあります。
対局のルール以外にもレイティングに関するものや、トーナメンに関するものなどのルールがあります。
左側の「目次」の各ページ参照してください。
これらのルールで規定されていない事柄は、ICCFのルールに従います。
そしてICCFのルールで定められていない事柄は、FIDEのルールによることになります。例えば、駒の動かし方のルールはJCCAにもICCFにもありません。従って、FIDEのルールが適用されます。
ICCFのルール
国際トーナメントではICCFのルールによってゲームが進められます。
ICCFのルールは英文です。
ICCFのサイト、ICCF Playing Rulesのページに各ルールへのリンクがあります。個別のPDFへのリンクを下に示します。
- Playing Rules - POST 郵便対局のルール (2009-01-01 施行)
- Playing Rules - SERVER サーバー対局のルール (2010-01-01 施行)
- Tournament Rules トーナメントのルール (同上)
- ICCF Guidelines POST Individual and Team tournament games ガイドライン(これもルールです)
Eメール対局はICCFでは募集が中止されましたがOlder Playing Rules EMAIL として読むことができます。Eメールトーナメントが全て終了するまで有効です。
また、ICCF Webchess Help にウェブチェスの、ルールやFAQ、online help、tutorial などへのリンクがあります。
将来、これらルールの日本語訳が提供され、このサイトで公開されるかもしれません。その場合も日本語訳は理解の助けのためであり、ルールそのものではありません。効力を持つのは原文のみです。
国際トーナメントに参加するには英文のルールを完全に理解する必要があるのでしょうか?
そんなことはありません。一通り目を通しておけばOKです。通常はルールを意識することはないでしょう。
しかし、何かトラブルがあればやはりルールの細かい知識も必要になるかもしれません。また当然、対局相手やTDとの言葉のやり取りが必要になります。そこで、万一コミュニケーションで困ったときの力強い味方、「国際対局(トラブル email)相談窓口」が設けられています(“トーナメント案内 → 国際トーナメント案内”のページを参照)。
JCCAとICCFのルールの違いをいくつか思いつくままに挙げてみます。
- 郵便対局なら指し手の表記は数字式 (1. e4 を 1. 5254 etc) を使うことになるでしょう。でも難しくはありません。
- 日数超過のルールが異なります。これは自分が超過しなければ問題なし。
- 標準的な持ち時間(持ち日数)が違います。
- 2009年からは一定以上の消費日数を倍して数えるルールが適用されるでしょう。
- 結果報告の義務は両競技者にあり(郵便対局)。
- Withdrawal、開始決定したトーナメントを、あるいは途中で、放棄すること。これは通常、戦争、国内紛争、自然災害や重い病気でのみ許されることで参加中の全トーナメントに効果が及びます。軽々しく考えないこと。