JCCAのレイティング
レイティング規則
(1) 初初めてこのレイティング制度に参加される方には、次の仮レイティングが与えられます。(a) 入会時に他の団体のレイティングをお持ちでない方は、入会者が申告するチェス歴から事務局が仮レイティングを定めます。初級者を自認している方は800、相当程度の対局経験がある方は1600、それ以外の方は1200が目安です。
(b) 参考となる他の団体のレイティングをお持ちの方は、これを勘案して事務局が仮レイティングを定めます。ただし事務局がそのレイティングを参考にできないと判断したときは前項に従い仮レイティングを定めます。
(改訂2010-04-18)
(2) 1ゲームごとのレイティングの上下は、対局開始時のレイティングに基づき、下の速算表によって計算されます。期首レイティングに、期間中に報告のあった全ゲームの結果を加えたものが、次期レイティングとなります。期間中にレイティングが変わることはありません。
(3) 始めてから12ゲームを終了した時点で、次の式により仮レイティングの修正を行います。この修正は次期レイティングに反映されます。
Rp = 相手レイティングの平均 + 360 × {(勝-負) / ゲーム数}
(4) 20ゲームを終了した時点で確定レイティングとして認められます。それまでの仮レイティングは、すべて (1320) というように、カッコをつけて表示されます。
(5) レイティングは、報告された棋譜をもとに期間ごとにレイティング委員会によって計算され、機関誌「Newsletter」およびウェブサイト上に発表されます。計算の期間は事務局が定めます。
(6) このレイティングは、レイティングを対象とすることを明示したJCCAのゲームに共通して採用され、棋力評価の基準とされます。
JCCAレイティング速算表
相手との差 | 上位勝ち 上位+ 下位- |
下位勝ち 上位- 下位+ |
ドロー 上位- 下位+ |
|
上位者 | 下位者 | |||
0 ~ 11 12 ~ 23 24 ~ 35 36 ~ 47 48 ~ 59 60 ~ 71 72 ~ 83 84 ~ 95 96 ~ 107 108 ~ 120 121 ~ 133 134 ~ 146 147 ~ 159 160 ~ 173 174 ~ 187 188 ~ 201 202 ~ 216 217 ~ 233 234 ~ 250 251 ~ 268 269 ~ 287 288 ~ 306 307 ~ 328 329 ~ 352 353 ~ 379 380 ~ 409 410 ~ 449 450 ~ 499 500 ~ 559 560 ~ 679 680以上 |
0 1 ~ 12 13 ~ 24 25 ~ 36 37 ~ 48 49 ~ 60 61 ~ 72 73 ~ 84 85 ~ 96 97 ~ 108 109 ~ 121 122 ~ 134 135 ~ 147 148 ~ 160 161 ~ 174 175 ~ 188 189 ~ 202 203 ~ 217 218 ~ 234 235 ~ 251 252 ~ 269 270 ~ 288 289 ~ 307 308 ~ 329 330 ~ 353 354 ~ 380 381 ~ 410 411 ~ 450 451 ~ 500 501 ~ 560 561以上 |
30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 |
30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 |
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 |
レイティングの計算例
(a) A氏 対 B氏、A氏勝ちの場合(ゲーム開始時のレイティングは両者とも1200、終了時のその期のレイティングはA氏1150、B氏1230とします)
開始時の両者の点差は0なので、表の最上段(1行目)を見ます。
勝ったA氏は、30点プラス。
負けたB氏は、30点マイナス。
もし両者ともこの1ゲームだけが期間中の報告とすると、A氏は 1150 + 30 = 1180 が、B氏は 1230 - 30 = 1200 が次期レイティングになります。
期間中に複数のゲームが報告された場合は、例えば、1150 + 30 - 20 + 16 + 4 = 1180 のようにして次期レイティングを決定します。
(b) C氏 対 D氏(ゲーム開始時C氏1500、D氏1380、終了時の期のレイティングはC氏1516、D氏1355とします)
C氏勝ちの場合=開始時120点差でC氏が上位者なので、C氏は一番左「上位者」のカラムで10行目(108~120)が参照するべき行。その行の左から3つ目の「上位勝ち」の欄により、21点プラス。D氏は左から2番目「下位者」で11行目(109~121)、「上位勝ち」の欄により20点マイナスです。C氏は 1516 + 21 = 1537、D氏は 1355 - 20 = 1335。
D氏勝ちの場合=C氏 1516 - 39 = 1477、D氏 1355 + 40 = 1395。
ドローの場合=C氏 1516 - 9 = 1507、D氏 1355 + 10 = 1365 となります。