郵便チェスではハガキに次のように指し手を書きます。
郵便対局の要領
郵便チェスでは「封書(手紙)」や「絵はがき」も多用されていますが、海外では既製の「郵便チェス用ポスタル・カード」が多く用いられています。
しかし日本国内では、安くて購入しやすい「官製はがき」が常用されています。
ここでは、この「はがき」を利用してゲームをする、JCCA予選トーナメントでの対局を再現、郵便チェスの対局要領をごらんにいれましょう。
○トーナメントの種類 = 予選第500組
A局=白番 丸山氏、黒番 角川氏、4月15日丸山氏よりスタート。
B局=白番 角川氏、黒番 丸山氏、4月18日スタート。
(1)丸山氏第1信 | (2)角川氏第1信 | |
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#500 A局 1. e4 もし、1... e5 なら 2. Nf3 とします。 他の手なら、再考します。 4/15発 A局(0 : 0) TDからの指示書通り、本日スタートいたしました。楽しく、対局しましょう。 どうぞ、よろしく。 |
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#500 A局 1. e4 e5 2. Nf3 Nc6 B局 1. d4 もし、1... d5 なら 2. c4 とします。 4/15 消印、4/17 着、4/18 発 A(0 : 1) B(0 : 0) 当方、新人です。お手柔らかに。 |
(3)丸山氏第2信 | (4)角川氏第2信 | |
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#500 A局 1... e5 2. Nf3 Nc6 3. Bc4 もし、3... Bc5 なら 4. c3 とします。 他の手なら再考。 B局 1. d4 d5 2. c4 c6 4/18 消印、4/21 着、4/22 発 A(1 : 1) B(0 : 1) |
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#500 A局 3. Bc4 Nf6 B局 2... c6 3. Nf3 4/23 消印、4/25 着、4/27 発 A(2 : 3) B(2 : 2) 貴方のおハガキには、4月22日発とありましたが、消印が23日でしたので、貴方の総消費日数を1日加算(Aの白とBの黒を+1)しました。 なお、A局の予想手は受けません。 |
◎上の郵便対局の説明(はがきの書き方)
- (a) 指すことを決めた(確定した)指し手にはアンダーライン(__)を引いておきます。
- こうしておくと、相手にもよくわかり便利です。
- (b) 先信に書いてある「相手の指した手」は、確認(了承)した意味で前記します。
- 間違いなく記さなくてはなりません。1手目からの全指し手を書くには及びません。
- (c) 予想手は、記入(提案)するもしないも、承諾するもしないも一切自由です。
- また、一部だけ承諾することもできます。数手の予想手を承諾したときは、その承諾部分のみをすべて記入、相手に承諾したことを正しく知らせて下さい。
- ただし、相手の「もし... なら」の手を指して、相手の提案に対する手を指さないことのはできません。上のはがきの(2)でいえば、1. e4 e5 とだけ書いて、2. Nf3 に対する応手を書かないのはルール違反です。
- (d) 新たに予想手を記入し相手に提案したときは、それを撤回することはできません。
- (e) 指し手とともに、相手の発信日、それの到着日、自分の発信日および、ゲーム別の白黒双方の総消費日数を、必ず書き添えます。
- 相手の発信日は、そのはがき(または封書)の消印(不鮮明のときは、相手の書いてきた発信日)、自分の発信日はポストへの投函日でなく郵便局の消印予想日です。
- 日付と日数の書き方は様式に決まりがありません。上のはがきは一例です。他の書き方をする人もいます。